一般社団法人 日本看護研究学会 第44回学術集会
テーマ:「看護が創る変化の波〜地域に新しい風を吹き込む〜」
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ご挨拶
一般社団法人
日本看護研究学会 第44回学術集会
学術集会会長   前田 ひとみ
(熊本大学大学院生命科学研究部 環境社会医学部門 看護学講座)
 伝統ある一般社団法人 日本看護研究学会の第44回学術集会の会長を拝命し、大変光栄に存じますと同時に、その重責に身が引き締まる思いです。会員の皆様には心より感謝申し上げます。
 第44回学術集会は、2018年8月18日(土)〜19日(日)の2日にわたり、熊本県立劇場において開催させていただきます。会員の皆様をはじめ、多くの方々のご参加を賜りたく、ここに謹んでご案内申し上げます。
 めまぐるしく変化する医療や看護を取り巻く環境の中で、健康な生活と質の高い医療の確保に向け、看護職の専門性の強化と役割拡大が求められており、今まさに、看護の力が問われる社会状況にあります。そこで、これまでの看護学研究の成果によって積み重ねられた知識を、地域や社会に向けて発信することによって、より大きな波に発展してほしいという想いを込めて、第44回学術集会のテーマは『看護学が創る変化の波〜地域に新しい風を吹き込む〜』としました。さらなる看護学の発展を推進していくためには、次世代の看護学研究者を育成していくことは欠かせません。その意味では、本学会は、設立当初より若手研究者の育成に力を入れてきました。本学術集会でも、社会に貢献できる次世代の育成について、皆様と共に見出していきたいと考えています。
 看護学は人を対象とし、人と人との関係性を基盤とした実践の科学です。目の前の現象について、私たちが何を見るのか、何が見えたかによって、得られるデータは異なることから、同じ現象でも見る人によってその意味は異なって理解されます。そのため、より良い看護実践を求めるならば、経験知を客観的な知である形式知として見える形にして蓄積していくことが求められます。しかし、人を対象とする医療の場は、様々な要因が複雑に絡み合っており、経験知を意識化して、形式知として言語化していくことは容易なことではありません。また、知識とは、ただそのことを知っているというだけではなく、多角的に物事を見ることによって得られる、広く深い理解や技術などが含まれます。さらに、形式知のみでは、実践につながらないことも多く、経験知と形式知がうまく変換されることによって新たな知が創造されていきます。そこで、知の構築には、学問の壁を越えた知識の統合も重要となります。本学会の特徴として、看護学を狭い範囲でとらえるのではなく、他学問領域の研究者や実践家との対話を通した知恵の融合によって、看護学の発展に寄与してきたことが挙げられます。そこで、特別講演、教育講演では、看護学領域だけでなく医学並びにヘルスコミュニケーション学の研究者にも、知の探究方法や研究者のあり方についてお話しいただく予定です。そして、新たな知の創造に向けた研究方法セミナーを企画しました。また、シンポジウムを通して、看護学研究の波を産み出す「次世代の看護研究者育成」と社会に変化をもたらす「地域に拡がる看護の力」について、皆様と共に考えたいと思っています。
 最も成熟した知識人は、物事の理解に対する熱意と広い人脈を持っているとも言われます。会員の皆様には、研究の成果をご発表いただき、討論を通して、次につながる研鑽の場にしていただきたいと思っております。参加者の皆様にとって、有意義な2日間になるよう万全の準備を重ねていく所存です。
 熊本は、平成28年4月に発生しました熊本地震から、復興に向けて、一歩、一歩、着実に歩みを進めております。元気な熊本を是非、ご覧ください。多くの皆さまの御参加を、心よりお待ちいたしております。
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